奥沢に住まいして
 奥沢1丁目 若林 明子

第75号  2019.4.23

 今ではすっかり奥沢の街並みが好きになりました。

 越して来てから30年、以前住んでいた大阪と同じ年月になってきました。初めは友人もいなくミニコミ誌で高齢者の食事会のお手伝いの募集があり、まちづくりセンターのご紹介でお手伝いさせていただきました。そのご縁で高齢者クラブ「天寿会」に入会、友人も増え、更に「土とみどりを守る会」にも入会して、奥沢の事を詳しく知ることが出来ました。

 歴史ある奥沢。『毎朝馬がお迎えに来ていたのよ』など想像だにつかないお話が伺えたり、今にもサザエさんが出てきそうな奥沢の街並み。住人も同年輩の方も多くとても馴染み深い奥沢です。

 シェア奥沢を拠点に鶯草の話、崖線の話、町並み保存の話、奥沢史跡歩き、コンサートやアレンジメント等時間の許す限り参加させていただき楽しませて頂いております。

 総会の園遊会は田舎育ちの私には(新潟県佐渡出身)雰囲気が大好きです。近隣の交流がここにはありました。丹精込められた鉢植えを購入しました。それはクリスマスローズから海老根、矢車草などが次々に出てきて、あの小さな植木鉢が一年中楽しめた事を思い出しました。クリスマスローズや海老根は今でもベランダを飾っています。

 今では私の故郷になりつつあります。落ち葉はき等何かお手伝いをしなければと思っていた自分がそろそろお世話される側になってきましたが、でもいつまでも語り合える住み良い奥沢であってほしと思いますし、皆様がその気持ちを持ち続け、「土とみどりを守る会」を通して交流が深まることを願ってやみません。

 住み良い奥沢に住み続けたいと思うこの頃です。