歩いていてほっと心が休まる街
奥沢1丁目 奥富 正敏

第78号 2021.2.10

 奥沢一丁目に住み始めてから、ちょうど10年になりました。 不動産屋さんに連れられて初めてこの場所に見に来た時、近くにある大きな木や道祖神、駅に続く斜めの道路や緑の多い周辺の環境などを見て、「ここしかない!」と確信し、すぐに購入申し込みを入れたことを覚えています。

 土地は六差路の交差点にあり、交差点に突き出るような形で道路と長い距離接しています。 家を建てるに当たり、(土地が狭いという理由もありますが..)道路との境界に塀を作らず、建物と道路との間のスペースはなるべく土の部分を残して、植栽や花壇にすることにしました。

 普段なかなか時間がとれず、植物の世話が行き届いているとはとても言えないのですが、それでも通りがかりの方が、「このお花、とてもきれいですね。」とか「いつもここを通るのを楽しみにしています。」などと、よく声をかけてくださいます。少しでも喜んで下さる方がいると思うと、うれしい気持ちになります。

 私達は夫婦ともども、奥沢をとても気に入っています。交通便利な場所にありながら、都会の喧騒とは無縁であり、かといって高級住宅地にありがちな閉鎖的な静けさでもなく、通りを歩けば人や緑のぬくもりを感じられます。 ただ、ともすると緑豊かな環境は無意識のうちに失われかねません。どうかいつまでも、歩いていてほっと心が休まるような街であってほしいと願っています。そのためにも、我が家のガーデニング、もっとがんばらねば、と思うこの頃です。

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