界わい宣言

奥沢・土とみどりの街づくり宣言
 
宣言の目標

「緑豊かな街並みを維持し、心安らぐ街にしていくための住環境づくり 」

宣言によって生ずる活動の内容
1.街並みの調和を大切にし、街の歴史を刻む建物など、語り継がれていく風景を皆で守る。そのためには、住まいと街をつなぐものとしての建物の外壁、塀や柵、擁壁などのしつらえの方法や素材選びなどのアイデアを共有してゆく活動を進める。

2.街並みに寄与している樹木を推奨し、周囲の住民の理解を得て、その保全に努め、新改築時に既存の樹木や生け垣を残す他、壁面緑化などの工夫を通じて、生活空間を豊かにしてゆくための活動を進める。

3.季節の花がある楽しい街並みづくりや、文化活動を通じてご近所づきあいを活性化し、地域のコミュニケーションを深める活動を進める。

 

   世田谷区風景づくり条例に基づく界わい宣言:平成16年3月

「大ケヤキのある散歩道」が、区の第1回地域風景資産として選定されたことがひとつの契機となり、土とみどりを守る会として世田谷区風景づくり条例に基づく具体に取り組むことになりました。
その第一ステップは、世田谷区風景づくり条例にもとづく界わい宣言として、「奥沢・土とみどりの街づくり宣言」を平成16年3月に世田谷区に登録したことです。

「界わい宣言」は、平成11年に制定された風景づくり条例による規定ですが、当会の取り組みが最初のケースとなりました。同時に、土とみどりを守る会は世田谷区風景づくり条例に基づく「風景づくり活動団体」として世田谷区に登録されました。


 宣言は、上に黒塗りで示されている82名の賛同者を得て登録されました。これは、登記簿に記載されているその土地建物に関わる全ての方々の署名押印をいただくという大変な作業でしたが、世田谷区の担当者の熱意があって進めることができました。最初は20名ほどの賛同から始まったのですが、お声をかけると次第に増え、時間的制約から82名で一区切りをつけました。主旨にご賛同いただいても、所有者の一部がご高齢であるといった理由により登録を見送らなければならなかったケースが多々あり、より緩やかな登録の仕方が望まれるところです。

 世田谷風景づくり条例によると、界わい宣言の次のステップとして、区長は風景づくりを重点的に推進する必要がある地域に界わい形成地区を制定できることとされています。界わい宣言は敷地単位の「点」として登録されているのに対して、界わい形成地区は対象となる範囲を「面」として指定することができます。
平成16年の界わい宣言の締結後、風景づくり条例が国の景観法に基づく制度として改正されることになり、内容が定まるまで待つように言われました。平成19年の条例改正後、指定の手続きを申し入れましたが、区の担当者の交代もあり時間があいてしまい、ようやく平成29年度になって界わい形成地区の指定の手続が始まりました。