住んで良かった奥沢に!
 奥沢2丁目 村崎 さわ  

第14号 2004.1.1

  昭和51年春3月、主人の会社が東京に本社を移行するにあたり兵庫県芦屋市より、東京東玉川1丁目に引っ越して来ました根っからの関西人一家です。東京の生活が始まった頃、玄関や窓を開ける度、山が見えていたのが見えないものだからとても淋しく感じたのを思い出します。近年は芦屋もマンション建設ラッシ ュとか―友人の便りで知り何処の地も同じご時世だなあ―と。ようやく東京の水にも慣れ東玉川に20年、奥沢に越して8年、この地にやっと居心地の良さをつかむことが出来たのも何かのご縁があったからでしょう。今から20年以上前友達と自由が丘によくお買い物に歩き廻っていた頃、この近くに住めば便利でいいだろうなあ―と。真剣に思ったのも遠い昔のことになりました。その時の奥沢の印象は家々の庭木がよく手入れされ緑も多く静かなちょっと古風な街並みという印象が残っていましたが、今住人になってちっとも変わっていなかったのが嬉しく一層住みごこちの良さを確認しました。“家を買う時は環境も一緒に”とその通りだと思います。よその土地へ越すという事は大変なエネルギーと勇気がいるものです。私達一家は徒歩でもこれる所へ来てご近所の人達にも恵まれとても幸せに思っています。息子や娘達も近くに住んで心丈夫です。最近は平和な奥沢の街もひったくりや盗難、ボケっと歩いていられなくなりました。毎日ノホホンと暮らしている私には特別変わった事はありませんが、今年わが家にとって最大の慶事は阪神タイガースが優勝した事です。根っからの関西人の私達にとってあっという間の楽しい一年間でした。お友達に“いい所に住んでいるわねぇ”と羨ましがられながら一年も暮れようとしています。ご近所の方々やいろんな事へ感謝しつつ、これからも奥沢の街が平和でありますように。ず--っと。