鈴木 仁さんの思いを継いで

 
 当会の創設メンバー、故柳島尚子さんの後を継いで長年にわたり事務局長をつとめてただいた 鈴木 仁さんが、2019 年 10 月 19 日に白血病のためにご逝去されました。
 これまで、会の運営がつつがなくできた背景には、仁さんの存在がありました。一同、心から感謝しております。

 会ではこれまでに様々な活動を行っていますが、ニューズレターの発行、つどいの開催などの定例の仕事のほか、新たな案件についても、仁さんにはいつも率先して取り組んでいただきました。法人の設立や助成金の申請などがスムーズにできたのは手続に慣れている仁さんのお陰です。
その他、自宅庭でのチェリーセージの苗の育成、そして町の清掃活動といった、エリートの道を歩んで来られた方が地道な現場の活動に献身され、これはなかなか真似ができません。私も仁さんから学んだ、このような自ら率先して実践する姿勢を大事にしていきたいと思います。

 コロナ渦の折、コアメンバーは、これまで仁さんが担われていた仕事を、無理なく展開、継続するための検討を重ねています。
 ニューズレターのデジタル化といった改革、そしてこれまであまり外に見えなかった会の活動の「見える化」により、より多くの方、新しい世代も楽しく参加できる、開かれた活動にしていきたいと考えています。    
                                                                                        堀内正弘

 
  鈴木さんの家の横を通るたびに草木の手入れをしている鈴木さんの姿が見えないか、今までの習慣でつい見てしまいます。会にとってなくてはならない方でした。今ここで大きな大きな力を失ってしまったことを痛感しています。

 仕事をリタイアされてから会のために尽くされ、地域のことにもさまざまのことに関わって、時間のある限り何でもされました。その姿勢は頭の下がる思いでした。小さな雑用から大きな問題まで全てをひきうけられ、お願いすれば物事は片付いていました。今、何かをするたびに、鈴木さんどうすればいいの?と返ってくる返事はなくてもついつい聞いてしまいます。私たちはそのやさしさに甘え支えられ居心地よく過ぎていました。

 これまでの努力で積み重ねてきた丁寧であたたかな人とのつながりの灯を消すことなく続けていくには、そして鈴木さんの思いをどう受け継いでいったらよいのかと思う日々です。
                                                                                       玉置敬子